「ねこから、あなたへ」/猫(ぬこ)の写真集と詩/癒されますよ

なんで　そんなに　あくせく生きてるの？

何めがけて走ってるの？
こんないい風が吹いてるのに　感じられないなんて　不幸だね。

いっつもふんばってるから　うまくいかないんだよ　流された方がいいときもあるよ

悩むときだけ悩んで　休むときは休んだら？
なまけたいときは　とことんなまけりゃいいじゃないか
そうすれば　また始めようって気が起こってくるもんだよ

幸せになろうなんて　考えたこともないね

幸せって何？

たくさんお金持ってること？
すてきな恋人つくること？
広いおうちに住むこと？

ま　悪いことじゃないけどね
お金持ってると　たかられるよ
すてきな恋人　ねたまれるよ
広いおうちは　どろぼうがはいるよ

つまり　何ごとにも
表と裏があるってことさ

いくらがんばったっていいことなんかないよ
がんばること　それ自体を　楽しまないかぎりね

もっと　のんきに生きてみたら？

ただし　のんきに生きるには　勇気と覚悟が必要だよ

何がこようとも　こころだけは穏やかでいること

生きていくのは　あなたの責任
生まれてきたのは　神様の責任
だから　あなたは半分だけ　責任もてばいいんじゃない？

運命はあなたの手に握られているんだよ
それがわからなければ　どんなエラい人の話しを聞いたってダメだね

親の言うことを聞くのはイヤなのに　星占いのいうことは聞くんだね

縛られたくないっていう思いに　がんじがらめにしばられてるよ

奇跡を期待したって　何も起こらないよ
チャンスがきたとき　何か起こさないと

でも　いちばんの奇跡って　いま　こうやって生きてることだよね

何でもかんでも思い通りになるなんて　そんな世界はまっぴらさ

こんなふうに生きるのが　ぼくらの役目
あなたにはあなたの役目があるでしょ

愛って　道ばたに落ちてるとでも思ったの？

何でもそうだけど　なくしてみないと　ありがたみって　わかんないんだよね

あなたがあなたでいてくれなくちゃ　みんな誰を好きになればいいかわからないよ

そのままでちっともおかしくないのに　いっつも余計なこと考えるんだなぁ

ひとの悪いところばっかり気になるのは　自分から愛そうとしてないからだよ

愛想をふりまくことなんかないよ　愛をふりまけばいいんだ

いっつも愛を外に求めてるから　ダメなんだよ

他人に顔向けできないって言うけど　自分に顔向けできる顔なんて　もってるの？

素直になるのは　ちょっと怖いけどね　やってみる価値はあるね

「愛してる」って　ひとに　100回いえるなら　自分には1000回いわないとね

自分でいることを　楽しんでる？

身も心も　背負ってるいる荷物も　軽いほうがいいね

正しい・正しくないで　すべてを判断するのは　人間の悪いクセだね
そんなの　勝手につくったルールだろ？

深呼吸して　一歩踏み出してみたら　あとはごちゃごちゃ考えないことだよ

逃げるときはさっさと逃げるのがかしこいよ

きれいな花をみたら　「きれいだね」っていえる　そういうのがいいね

何か答えを探してるの？
答えなんて　どこにもないんだよ

ぼくらは　ただ　ねこであることを　まっとうしたいだけなんだ

ま　ぼくらはねこだから　エラそうなことはいえないけどね


ねこから、あなたへ
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上記記載の詩は「ねこから、あなたへ」よりお借りしました。
写真・広田敦子／文・凡わびすけ
今月（2006年3月号）の月刊カメラマンで広田敦子さんが紹介されています。

偶然、本屋でこの本を見つけて、
猫の写真と一緒に書かれている詩に感動しました。
疲れた毎日に考えさせられる写真と言葉です。
機会があったら一度、読んでみて下さい。